米国公認会計士と名刺に書けるには。
- Prosperity Japan Accounting office
- 2021年7月1日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年10月1日

「米国公認会計士」と「米国公認会計士試験全科目合格者」は、同じではありません。
米国公認会計士と名乗るには、全科目合格後、いくつかの必要事項を満たし、ライセンスを取得しなければなりません。そうでなければ、名刺に「米国公認会計士」と載せることはできません。
ライセンス取得には、次の要件を満たす必要があります。
1.登録する州によって異なる、必要なアカウンティングや、ビジネス単位を満たすこと。
大学や大学院での単位が足りない場合は、科目履修して単位を取得しなければならない。
2.Ethics Test(倫理試験)に合格すること。
AICPAと州の二つの試験があり、米国公認会計士試験よりも違う意味で難しいと言われ、受かる
のが大変な試験です。
3.州が要求する会計・経理の実務経験が必要。
州によっては、CPA(米国公認会計士)の下での必要な実働時間と実務経験などが要求されます。
4.CPE(継続的専門研修制度)の単位を取得
試験に合格してからある程度年数が過ぎてライセンス申請をする場合、120単位が必要な州もあります。
5. Key job responsibilities & Experience Affidavitの記入
これまでの経験と、そこから得た教訓など、記入が結構大変です。
その後、CPAライセンス保持者とのインタビューを受けます。
6.上記の書類を登録希望州へ送って申請。
以上から、ライセンス取得には手間暇と、費用がかなりかかります。
そのため、米国公認会計士試験合格の実績だけで就職する方がほとんどです。
実際、企業のほうもライセンスがなくても、試験合格だけで採用を決めています。
ただ、ライセンスがなければ「米国公認会計士」と名乗ることができませんので、
ポジションによってはアメリカ本社担当者の信頼度は、多少異なってくるかも知れ
ません。
なぜなら、アメリカ本社の新卒入社の経理担当者でも、US CPAを保持していることが多いからです。
経理部や財務部のトップはほとんどがUS CPA保持者です。逆に、そうでなければトップのポジションにはつけないはずです。
アメリカは日本以上に、学歴、資格を重視します。
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