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Prosperity Japan Accounting office

​会計・経理をアウトソーシングするときに考慮すること。

更新日:2021年9月12日




1.会計事務所へ外注依頼をするタイミングに注意。



外資系企業が会計・経理のアウトソーシングを検討するのは、急に経理社員が辞めた、決算での人手不足を補うためなどが考えられます。

外資系企業の決算は12月が多いので、アウトソーシング会社も12月から1月にかけての繁忙期は人員に余裕がありません。現在抱えている既存の顧客企業の決算スケジュールを既に組んでおり、新規の顧客を引き受けるのは多くの場合は無理です。ですから、決算時期に外注依頼をしても、大抵の場合は断られます。


そのため、もし可能であれば会計事務所が外資決算で多忙になる時期を外してアウトソーシングの依頼をすることをお薦めします。そうすることで会計事務所の選択肢も広がります。



2. 会計事務所の規模や知名度などで支払報酬金額が大きく異なる。



会社の要となる大事な会計・経理をアウトソーシングするのに、どこの会計事務所へ依頼するかは重要です。

まず考えるのは、ビッグ4と言われる会計事務所の経理アウトソーシングサービス部門などや、ネットや経済系雑誌に盛んに広告を出して宣伝しているいる会計事務所かも知れません。信頼がおけて、安心だと感じるでしょう。

しかし、誰もが知るビッグ4や、盛んに宣伝している会計事務所の報酬はとても高いです。



私が会社の経理担当だった頃に、会計事務所のアウトソーシング相場を知らず、ネットで検索すると上位に出てくる会計事務所に依頼をしたことがありました。 記帳代行と月次決算の見積もりを見て高いと思いましたが、こちらの希望通りにすぐ業務開始できるということでした。


勤務していた会社のアメリカ本社は予算に余裕があったので、その会計事務所に業務依頼をしました。

支払報酬金額が高いだけあって、作業にミスはないし、早いし、必ず締め切り日までには完成しました。

払った費用に見合うだけの仕事のレベルを提供していただき、満足できました。

よく見ていると、実際の記帳作業をするのは、経理の仕事を始めて数年のジュニアレベルの方々のようでした。

ビッグ4と言われる会計事務所の経理アウトソーシングサービス部門も同様です。


よほど本社に資金の余裕があり、大手会計事務所以外はだめだというのでなければ、記帳代行や月次決算なら、英語で不自由なく業務遂行できる中・小規模の会計事務所のほうが、小回りがきき、柔軟に対処してくれます。

また、報酬の面でも、大手会計事務所やビッグ4系は、一つ質問をするとその難易度に応じて毎回チャージしてきます。



一方、中・小規模の会計事務所は、無料で相談に乗ってくれることもあります。

ですから、普通の記帳代行や月次決算、レポーティング業務でしたら、中・小規模の会計事務所へアウトソーシングするほうが費用、便利性の観点から良いかも知れません。



3.会計事務所スタッフが常駐するか、否か。


当たり前のことですが、経理外注を依頼した会計事務所のスタッフが社内に常駐して作業をしてもらうか、否かで支払報酬金額は大きく異なります。

常駐してもらうと、まるで自社経理社員がいるかのように様々な作業をしてくれたり、すぐに質問ができので便利です。

その反面、経理社員1名分の給与プラス、会計事務所の利益が乗った報酬を請求されます。

常駐しない場合は、社内の担当者が会計事務所へ定期的(週1回など)に、宅配便やバイク便で書類を送り、会計事務所は事務所内で作業します。連絡は電話やメールで行います。


そのため支払報酬はリーズナブルになります。



費用の面だけで考えると、非常駐のほうが安くなりますが、会社によってはどうしても経理担当者に常駐してもらう必要があるかもしれませんので、事情を考慮して決めることになるでしょう。

いずれの場合も、アウトソーシングサービスはとても便利だと感じるでしょう。


4.業務委託できる範囲を確認すること



アウトソーシングサービスを提供する会計事務所によって、対応できる業務範囲が異なります。

「ワンストップサービス」の提供をする事務所なら、経理・会計から銀行振込、給与計算、年末調

整、社会保険手続、税務申告業務と、一会計事務所で全ての業務を外注することが可能ですので、他を探す必要がないので、便利です。


一方、経理・会計の記帳や決算業務などはできるが、銀行振込は請け負えないと断られる会計事務

所も結構あります。

その場合は、振込だけ他の会計事務所でと探すことも可能ですが、経理業務が複数会計事務所に分かれると、連絡業務がスムーズに行かず問題が発生したりして、効率よく業務を行うことができなくなります。


そのため、できれば一会計事務所で全ての経理業務ができるように、アウトソーシングサービス会社を検討したほうが良いでしょう。


5.英語を駆使した経理業務は高い。

まだまだ日本では、会計・経理の知識があり、英語が流暢な人材は不足しています。

需要と供給のバランスから、当然外資系企業の英語と日本語で遂行するバイリンガル会計業務のアウトソーシングは、日本語のみと比較すると高めになります。


費用を抑えるには、全業務を依頼するのではなく、たとえば経費精算チェックや銀行振込入力は自社で行うとか、自社内でできる業務とアウトソースする業務を分けることいいでしょう。



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